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神奈川県公立小中学校長会と神奈川県PTA協議会との懇談会

投稿日:2023年12月14日 更新日:

神奈川県公立小中学校長会と神奈川県PTA協議会との懇談会の報告
2023/12/08  市P協会長 櫻井 聡

 すっきりとした12月らしからぬ暖かな快晴に包まれた12月8日、神奈川県公立小中学校長会と神奈川県PTA協議会との懇談会が神奈川県教育会館にて行われました。
 毎年行われるとても貴重な懇談会ですが、今年のテーマは「新しいPTAの◯◯◯のかたち」です。
私は中学校Cテーブルに参加させていただき、主に下記のような点について聞いてみました。

①SNSは悪者なのか?学校側はSNSの利用をどのように考えているのか
闇バイトやトーヨコとのつながり、家出、登校拒否などSNSによって子どもたちがトラブルに巻き込まれるケースが目立ってしまいます。学校にトラブルが持ち込まれるケースも大変増えていると聞きます。参加者のPTAの皆さんや学校ではどのような問題が起こっているのでしょう。

現在20歳の上の子と中学生の子のSNSやネットゲームをめぐる問題、状況、トラブルが変わってしまっている。子どもたちの意識とても目まぐるしく変わってきていると思う。持たせないという選択はないと思う。
参加している校長先生は「スマホは車の運転と同じ」と伝えているそうです。車では安全に運転しなければ加害者になります。スマホも同じです。大きな違いはスマホには「免許」がない、ということです。その分、しっかりと安全に使うことが必要だと伝えているそうです。スマホは親が貸すもの。しっかりルール作りが必要、とおっしゃいます。
ではPTAではどのような対応をするべきでしょうか?一つは生徒会を利用した生徒向け、保護者向けのスマホ安全講習などが有効という意見もありました。ちょっとだけお兄さんお姉さんの生徒からだと児童生徒も聞いてくれるし、保護者も聞いてくれるそうです。

②PTAが教員の働き方改革、多忙解消のために何ができるか
運営委員会の開催時刻を勤務時間中にする、PTA祭などのイベントに教師の参加をマストにしないなど、多くのPTAが対応していると思います。さらに改善するにはどのような対応が効果的でしょうか?
→PTAが手伝ってプールの時間や掃除の時間を減らすなどして授業の時間を早く終わらせる、できるだけ教師が時間を作ってれるような配慮をしている、という取り組みの紹介がありました。また、コミュニティスクールを活用して俳句の授業やミシンの実習を行うなども、教師の勤務時間の軽減になる、という話も出ました。校長先生としては、PTAの皆さんがそう思ってくれるだけで本当に嬉しいこと、とおっしゃっていました。

③PTA活動はどのように変化しているのか「新しいPTAのカタチ」とは
以前からの少子化によるPTA役員のなりて不足、さらには任意加入になり会員減も怒り、またコロナ禍からの再起動もままならぬまま、PTAは新しいカタチへ変化していく最中にあります。その中で今、サポーター制など新しい形づくりも始まっています。そのほかどのような動きがあるのでしょうか?

コロナ禍で会費を年間3000円から500円にしてみたら、さまざまな変化が生まれた。ペーパーレス化など、節約して500円活動できる体質作りができた。その一方、500円でも加入しない方は一定数出てしまう。また、お知らせ配布をアプリにしたが、登録してもらえず、行き届かないという問題もあるそうです。要はPTAの魅力発信が必要なのではないでしょうか。例えば先生と関わりや交流を持つのがPTAの魅力だし、先生の方も同じように思っているそうです。そう言った活動のアピールで加入者を増やせるかもしれません。
PTA不要論もよく報道などにありますが、学校側ではどのような思いでしょうか。校長先生は「PTAがなくなるのは不安」とおっしゃいます。やはりPTAは重要なのだな、と再確認できました。PTAと先生は深い信頼関係の上に良い学校作りができるということだと思います。

④学校にとってPTAとは、PTAに求めることは
保護者と学校と地域のトライアングルの中心にあるPTA。学校との連携が希薄になってしまうとトライアングの結束が壊れてしまいます。どのような連携が今後作れていけるのでしょうか?

PTAは最大の応援者。
校長先生がこんな体験談をお話しされました。体育祭が平日開催になった時、これはハレーションが起きると心配したので、PTA会長に相談したら、「何か問題が起こったら全部対応しますから安心してください」と言われてとても心強かった、ということです。
PTAに求めて助かっていることとしては、除草作業など先生や生徒ではやりきれないことをやっていただけると助かるそうです。また、ゲストティーチャーに保護者が来てほしい、というお話もありました。PTAと教師の「大人の本気」合唱など一つになれる、というアイデアも飛び出しました。
コロナの3年間で教師も変わった、と校長先生はおっしゃいます。報連相ができない、離職してしまう、そんな若手の教師が増えてきたといいます。ぜひPTAの方とぜひ飲み会など交流を持ってほしいということです。

当テーブルに出ていない他のテーブルの報告からは、PTAも働き方改革が必要、活動を見直せば余裕が出てくる、教師が授業に集中できる助けをする、スポットボランティア制がうまくいっている、などがありました。
非常に熱気のある、有意義な懇談会になりました。

 

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