指針など

(指針)今後のPTA活動について

投稿日:2021年12月7日 更新日:

 いよいよ来年度の役員決めも大詰めの時期になりました。この2年、コロナ禍で活動が思うようにできず、来年度の役員決めが難航している単Pも多いと思います。
コロナ禍により2年のブランクがあり、いざ再始動、と言っても引き継ぎもうまく行われておらず何をしたら良いのか、、。指名委員が機能せず会長、副会長、委員長が決まらない、、。委員が集まらない、、、。そんな声が多く上がっています。

そこで持ち上がってくるのが委員を決めないサポーター制度です。
無理をせず、できる人ができる時にPTA活動をする。ボランティアの基本に戻る理想とも言える制度です。

横須賀市内71校の公立小中学校の中でも20校近くがサポーター制度に踏み切る、もしくは検討する、としています。

しかしサポーター制度は様々な問題を抱えるPTAの救世主なのでしょうか?
メリットとデメリットをきちんと踏まえて検討すべきだと思います。

サポーター制度のメリット

●できる人ができる時間にPTA活動をするので強制感がない
●くじ引きで委員や正副委員長を決めるような必要がなく公平である
●昨年と同じ活動をなぞるのではなく、アイデア次第でできることが広がる
●強制感がなく、楽しく活動ができる

サポーター制度のデメリット

●三役に負担が重くのしかかり、三役を誰もやりたくなくなり、結局破綻する
●委員長が定まらないので引き継ぎがきちんとできない
●広報委員などは中心人物が常に同じになりがちになり属人化して、その方が完卒すると誰もできなくなる
●運動会のサポートやイベントのサポートに人気が集中して、地域との連携などはサポーターが集まらず、地域との軋轢が生まれやすい。

などがあります。
すでにサポーター制を導入した小学校について、サポーター制の立ち上げから見守ってきて、感じたことがあります。
サポーター制度は強いリーダーシップを持ってサポーター制度を推進する会長、もしくは副会長が必要、ということです。
先ほど話したケースでは会長がサポーター制度の導入に強い意志があり、それが周りに伝わり、非常にうまく活動できていたようです。
しかし、彼が完卒した後は、一部で通常の委員制度に戻すような動きも見られ、サポーター制度の難しさも感じられます。

ハイブリッド型

もしサポーター制度に不安もあるようでしたらハイブリッド型も良いと思います。正副委員長が見つかり、委員も揃う委員会は通常に活動して、見つからない、揃わない委員会は三役がイベントごとにサポーターの募集をするパターンです。

サポーター制度、ハイブリッド型いずれも規約の改正が必要になると思いますので、校長先生と相談されるのをお勧めします。

サポーター制度はまだ難しいと思われるようでしたら、今まで通りの委員会制でできる範囲でスタートするのも良いと思います。できる範囲で何ができるか、そこから再生していくのも健全なPTA活動だと思います。
ベルマークはWEBベルマークに切り替える、広報紙はPDFでメール配信にする、オヤジ会を立ち上げてサポートしてもらう、見守りは町内会に協力してもらう、など、IT化や外部の力も利用して「子どもたちがより楽しく明るい学校生活が送れるように」活動するのが良いと思います。

ぜひPTA活動をともに楽しんでいきましょう。

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