令和6年度「よこすかスマイルPTA」をスローガンに、保護者•学校•地域が一体となり 子どもたちが笑顔になれるように、そして活動に携わった人たちすべてが笑顔になれるよう全力を尽くして参ります!
令和6年度 会長 石井 雄一(鶴久保小学校PTA)
薫風緑樹をわたる季節となり、新たな年度を迎え、会員の皆様におかれましては、日頃より各学校PTA活動並びに横須賀市PTA協議会(以下市P協)の活動へのご理解とご協力をいただき、 深く感謝いたします。わたくしは本年度より会長を拝命いたしました石井雄一(いしいゆういち) と申します。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
昨年度までは、新型コロナウイルス感染症の影響により、私たちは感染症対策を講じながら、 子どもたちがより充実した学校生活を送れるよう、PTA活動に取り組んできました。多くの学校 行事やPTA活動が中止や延期を余儀なくされた数年間だったのではないでしょうか。しかし、そのような状況下でも、教職員の皆様、そして保護者の皆様のご理解とご協力により、子どもたちは日々成長を続けてまいりました。
近年、全国的にニュースなどで取り沙汰されている任意加入問題も、昨年度まで会長を務められた櫻井聡氏が令和 元年に掲げたスローガン「PTAは有料会員サービスではありません。加入非加入にかかわらずすべての子どもたちに平等な 活動を。」はコロナ禍を経て、9割以上の学校が任意加入制へ移行されました。また、令和5年度末をもって、市P協は 神奈川県PTA協議会(以下県PTA)を退会いたしました。県PTAに支払っていた分担金は今後横須賀の学校と子どもたち のために使用してまいります。
具体的には、
①子どもたちの笑顔と安全を守る。(SNSの安全な使い方や啓発活動•防災教育など)
②保護者同士のつ ながりを深める。(よこすかPTAしゃべり場などの意見交換の場や各種講演会などを開催し、保護者同士の交流の場を設 ける)
③学校と地域が一体となった教育の推進。
この3つを重点に家庭と学校、地域社会との架け橋として、子どもたちの 健やかな成長と教育の発展に向けて尽力してまいります。これからの時代、急速な社会の変化や教育の多様化に対応しな がら、私たちは一層団結する必要があります。教育は子どもたちの未来を担う重要な要素であり、その担い手である私たち 大人が責任を持ち、協力し合うことでより良い教育環境を構築できるのだと思います。
最後となりますが、私一人では何もできません。子どもたちのために何ができるのか、何をしないといけないのかを皆様と 一緒になって考えていきたいと思っています。皆様のご支援をお願いいたしまして、就任の挨拶とさせていただきます。
PTAスタンダ-ド宣言
令和5年度 会長 櫻井 聡(大楠中学校PTA)
「PTAは有料会員サービスではありません。加入非加入にかかわらずすべての子どもに平等な活動を」
強制の畑にボランティアの花は咲きません。横須賀市のPTAはぜひ参加したくなるPTAを目指します。
楽しさと充実感、参加してよかったと思えるPTA活動を。
令和元年、横須賀市PTA協議会は「PTAは有料会員サービスではありません。加入非加入にかかわらずすべての子どもに平等な活動を」のスローガンをかかげました。
そこを起点に、横須賀市すべてのPTAが任意加入制に向けて進み始め、PTAの適正化にまい進してきました。
最初は「そんなの不公平だよ」「加入したら損をする」などの声もあがりました。しかし、本来PTAは「自校に通うすべての子どもたちにむけて安全安心な明るい学校生活をサポートする活動をするボランティア団体であり、その活動に賛同する保護者と教師が加入する任意団体」です。
任意で参加しているわけですから、そもそも「不公平」「損」という強制参加のせいで生まれるこの2つの言葉はそこには存在しないはずなのです。
横須賀市がPTA適正化へ進み始めて5年、おおよそ2/3が任意加入制へ完全移行、残る1/3もR5年度から移行もしくは準備中となっています。
今こそこのPTA適正化の波が後戻りしないように、横須賀PTAスタンダードをここに示したいと思います。
~県PTA、日本PTAの加入問題も含めた、今後の横須賀市のPTAのあり方について~
令和4年度 会長 櫻井 聡(大楠中学校PTA)
全国的には、まだまだPTAにはあえて触れない方が良い事、つまりタブーがあります。かつては横須賀もそうでした。
僕が最初にそのタブーの壁にぶち当たったのが、5年前、市P協の会長になった年の広報紙に書いた「PTAは有料会員サービスではありません、全ての子どもたちに平等に」と題した保護者の加入非加入に関わらず全ての子どもたちに平等な活動を。PTAは任意加入です。という内容の会長挨拶文を書いた時でした。
これは、非加入の保護者の子どもに卒業記念品を渡さない、とするPTAが当時いくつかあり、それがネットで炎上するような事があったためです。
これらのPTAはいわゆるブラックなPTAではなく、とても熱心で素晴らしい活動をするPTAです。しかし真面目に熱心な活動をするPTAほど「加入と非加入で差をつけないと加入している会員に申し訳ない」と考えてしまいがちです。でもPTAは有料会員サービスではないので、子どもに差をつけることはあってはならないのです。PTAのあるべき姿は、PTAの活動に理解をしていただける保護者に加入していただき、全ての子どもたちに平等な活動をする。それを伝えたくて広報紙に書きました。
通常、市P協の広報紙は市内の公立小・中・特別支援学校71校の全ての保護者に学校を通じて配布されます。しかし、待てど暮らせど私の子どもが学校から広報紙を持って帰ってきません。しばらくして私がお世話になっている校長先生から電話がかかってきました。
「櫻井くん、今回の広報紙は校長会で話し合って配布を見合わせているよ。あの広報紙の内容は少なからず波紋が広がると思うが、その覚悟はあるのか」
僕はびっくりしました、自分の広報紙がまさかの発禁!?すぐさま校長先生のところへ伺い、説明をしました。校長会では、それぞれの学校のPTAにはそれぞれのやり方があり、この広報紙が活動にも影響するのではないか、ということを心配されていたそうです。そして僕が本気で改革をするつもりであることを伝えたところ
「それでは校長会でも横須賀のPTAは加入非加入に関わらず全ての子どもたちに平等な活動と任意加入であることを共通の認識にしていくように説明する」
とおっしゃって下さいました。
こうして横須賀市のPTAはタブーのない、差別のない任意加入団体に進みだすことができました。校長先生方の協力なくてしては進まなかった大きな転換だったと思います。
これにより、単Pの会費減や役員のなり手不足も考えられますので、市P協では単Pの負担の軽減を進めています。
市P協の会議やイベントの動員を最小限に抑え、市P協の予算も可能な限り削っていますが、市P協へいただいている会費のうち42.4%もの金額を県PTA会費として支払うことになっています。これが大きな負担になっていることは否めません。
(令和3年市P協会費179万8968円から県PTAへ支払った会費76万3323円)
この県PTAや日本PTAの加入問題も今後市P協では検討すべく、昨年より「将来の在り方検討委員会」を立ち上げました。県PTAや日本PTAに加入・退会のメリット、デメリットをこの7月の全市PTA会長会議でも検討したいと思います。
市内の71校の単Pが市P協に集まり、横須賀市の子どもたちが「安全で安心して楽しく学校生活を送れるように」活動する。そのための最低限で無理のない会費にする。
それが持続可能なPTAのあるべき姿なのだと思います。
役員が交代してもシームレスに課題解決ができるPTAロードマップを
令和3年度 会長 櫻井 聡(大楠中学校PTA)
市P協の会長も4年目となりました。
1年目は「スマ楽PTA宣言」を掲げ、スマートに楽しくできるPTAのあり方を提言しました。
2年目は「PTAは有料会員サービスではありません。全ての子どもは平等に」をスローガンに、今までタブー視されていたPTA任意加入問題に真正面から取り組み、市P協と校長会とが連携し市内の公立小・中・特別支援学校が任意加入化、もしくは任意加入化を検討じていく事を確認しました。
3年目はコロナ禍の対応の指針を随時出しながら、PTAのIT化がスマ楽PTAには必要不可欠であるとし、IT化推進検討委員会を立ち上げました。また、PTAの健全化のための様々な指針を出しました。
そして4年目の今年度は「横須賀PTAロードマップ」に取り組みたいと考えています。PTAは戦後GHQから持ち込まれて以来、最大の転換期を迎えています。少子化、任意加入問題、役員や委員長の慢性的ななり手不足、個人情報保護法対応、学校の統廃合問題など、複数年で取り組まなくてはならない喫緊の課題が山積じています。
そんな中での最大のネックといえば、会長や役員の任期や完卒です。複数年で取り組まなくてはならない課題も三役の交代で振り出しに戻ってしまう。これの繰り返しです。
しかし今の課題は待ったなしです。
公表されている10年後の横須賀市の子どもの減少率を基に、自校の子どもたちの人数やPTA会員数、会費の減少率を算出し、その時点で変わっていなくてはならないPTAの姿を明確にして備えておかなくては、PTAが崩壊してしまう恐れすらあります。
PTAの規模によって問題は様々ですが、小規模なPTAであれば、例えば10年後の会費減の状況だと広報紙の印刷費が出ない、ならば5年後までには広報紙をPDFにじCスマホに配信するようにしなくてはならないとか、お祭りやフェスタはPTAの役員のなり手不足や予算不足から、3年以内に隔年開催にしなくてはならないなど、明確な10年のロードマップを作成して、会長が交代してもシームレスに改革が進められるように備えなくてはなりません。市P協では今年度の事業委員会で、単Pの皆さんが雛形とじC活用できるPTAロードマップを作成し、お届けできるようにしたいと思います。
コロナ禍という言葉が日常になり、生活や仕事でも「そんな中でもできること」の模索が進んでいます。これはPTA活動でも同じです。感染予防対策をしっかりと行なった上で「子どもたちのために、学校のためにできること」をする活動が着実に進み出じています。修学旅行が中止になってしまったり、部活の卒業試合が中止になってしまったり、学校生活の大切な思い出が失われてしまった子どもたち。今こそ、そんな子どもたちの記憶に残る活動が大切だと思います。昨年は学校で打ち上げ花火をあげるなど、子どもたちには嬉しい思い出になるイベントをされたPTAもありました。ただそれ以外にも限られた予算でも、学校の花壇にたくさんの花植えをして明るい学校生活を演出したり、アルバムの制作など、PTAのアイデアで子どもたちの学校生活が明るくなり、きっと記憶に残ることができると思います。
このコロナ禍が収束するにはまだまだ時間がかかりそうです。そんな中でもできる、子どもたちの記憶に残る活動をぜひ目指していきましょう。
学校に子ども達の笑顔を取り戻すために
〜今できること、使えるツールを最大限に使ってアイデアを出し合い力を合わせて〜
令和2年度 会長 櫻井 聡(荻野小学校PTA)
横須賀市PTA協議会の会長も3年目になりました、荻野小学校PTA会長の櫻井です。
さて、この文章を書いている2020年5月1日現在、新型コロナウィルス感染拡大の影響で全世界が未曾有の状況に陥っており、経済はもちろん、生活、教育まで幅広く大きな影響を受けています。
こんな状況の時に一番悲しい思いをするのはいつも子ども達です。学力の低下や健康面、精神面でも大きな影響を受けているものと思います。また、大きな大会の中止が相次ぎ、その日のために何年も練習を積み重ねてきた子ども達の悲しみはいうまでもなく、さらに勉強の機会が減ってしまったことによる受験への不安や部活動での活躍の場の消失など、声にならない悲しみと辛さを抱えていることでしょう。
こんな時にこそ力を発揮できるのがPTAです。学校、地域、保護者をつなぎ合わせるのはPTAしかありません。今できること、今使えるツールを最大限に使ってアイデアを出し合えばきっとこの戦後最大ともいえる困難を脱することができるはずです。そして子ども達の笑顔を取り戻しましょう。
困難を前にしていつも僕が思い出す光景があります。それは平成30年西日本豪雨の時の朝のニュースの生中継の映像です。上空のヘリコプターから映し出された映像は小学校を中心に、町全体が激しく浸水している町の姿でした。しかし、ズームしてみると、小学校の校庭や校舎で大勢の大人達が泥まみれになって泥の掻き出しをしているのです。町全体が浸水しているので、この作業をしている方も間違いなくご自宅は浸水している状況なはずなのに、です。よく見るとご夫婦の方も多く、一目で分かりました、中心にいたのはPTAの方々なのです。ご自宅の掻き出しより先に小学校の掻き出しをしている姿に、僕は胸が熱くなる思いでした。その姿は強いメッセージを伝えていました。学校は町の中心であり、子ども達の未来を育む要なのです。
この横須賀のPTAも、あの泥まみれになって困難に立ち向かったPTAと同じ気持ちで、力を合わせて乗り切りましょう。明るい子ども達の笑顔のために。
PTAは有料会員サービスではありません。全ての子どもに平等に。
~任意加入時代のPTAは、ぜひ入会したいと思ってもらえるような活動を~
令和元年度 会長 櫻井 聡(荻野小学校PTA)
PTAは今、大きな転換期を迎えています。GHQが持ち込んで来たPTAの70年もの歴史の中でも、おそらく最も大きな節目と言って良いでしょう。
事の発端は一昨年の個人情報保護法改正の完全施行により、今まで蚊帳の外だったPTAも個人情報利用の許諾を全会員から法律上頂かなくてはならなくなった、という事から全国のPTAで混乱が起き始めました。
なぜなら今までPTAのほとんどは、加入届けなどは取らずに会費を頂いていたため、任意加入団体というよりは強制加入団体の雰囲気で、むしろ任意加入問題を取り上げるのはタブー視されていました。そこに来ていきなりの全会員に「PTA活動における個人情報利用の許諾書」です。当然「いや、そもそもPTAに加入した覚えはありませんが」というリアクションも想定され、全国のPTAでは個人情報利用の許諾書とPTA加入届けをとるとらない問題から、非加入と加入の差についての議論で大混乱、まさにパンドラの箱を開けてしまったかのようです。
そんな中でも一番問題なのは加入、非加入で同じ対応をするのは不公平ではないか、という議論です。会費を払っている会員からは会費を払っていない人との差がないと不公平、当然思うところだとは思います。
しかし、そこで子供への対応に差を作ることは間違いなのです。「全ての子供は平等でなくてはならない」からです。例えば、この子どもの親は非加入だから見守りはしない、というわけには当然ならないわけですし、教育活動以外で教室を利用して活動ができる団体はPTAだけです。それが指し示す通り、PTAの活動は公共の活動と言っていいと思います。つまりPTAは有料会員サービスではないのです。
では卒業記念品やPTAイベントで配る飲み物やお菓子は?払ってないのに渡すのは不公平では?と、そんな議論にいなるのであれば、記念品や提供物はやめてしまうことも考えるべきです。PTAは全ての子どもに平等な活動をしなくてはいけません。
そんな議論をするよりも、任意加入時代のPTAは、ぜひ入会したいと思ってもらえるような活動をすることを第一に努力していく事が、この問題の解決に一番確実に結びつくのだと思います。
横須賀市PTA協議会では、各種研修会、講演活動、情報交換会、図書ボランティア、子ども110番の家プレートの作成、ケータイスマホ安全教室の開催などの従来の活動に加え、この任意加入問題についての取り組み、そして今までの県互助会と同じ補償内容でありながら1世帯100円→85円となるよこすかPTAサポート活動補償制度、略してすかサポも運営開始いたしました。
今年度もPTA活動する皆さんの負担を減らせるように、少人数でもできるスマートで楽しいPTA、スマ楽PTAを推奨し、サポートしていきたいと思います。
「スマ楽PTA」を目指して
平成30年度 会長 櫻井 聡(荻野小学校PTA)
昨今、PTAを取り巻く環境は厳しさを増すばかりです。少子化による委員役員のなり手不足。SNSやマスコミなどのPTAへの批判的な書き込みや報道によるPTA離れ。個人情報保護法改正による全会員への同意書問題。また、同意書をいただくことにより再燃した任意加入問題。
問題はまさに山積みです。
そんな今こそ全市71校が集う横須賀市PTA協議会が力を発揮する時だと思います。今までタブー視されてきた任意加入問題も全市PTA会長会議で真っ向から向き合い、単位PTAに合った解決案を導き出したいと考えています。
少人数でもできるスマートなPTA。
楽しくなければPTAではない。
そんなスマードで楽しいPTA「スマ楽PTA」を目指して、横須賀の子どもたちのために全力を尽くしていきたいと思います。